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働く支援者の幸せが、良い支援に繋がる!子どもの将来から逆算する支援とは?【BEAR KIDS 鍛冶田諒さん】

株式会社NUD・鍛治田諒さんのインタビュー記事サムネイル。支援者の幸せと、社会で困らない力を育てる支援をテーマにしたデザイン。

「良い支援は、支援者の余裕から生まれる」。

大阪で児童発達支援・放課後等デイサービス「BEAR KIDS」を展開する株式会社NUDの鍛冶田諒さんは、そう語ります。自身のADHD・ASDの診断をきっかけに、働き方、組織づくり、そして子どもたちの“その先の人生”を見据えた支援に向き合ってきた鍛冶田さんに、BEAR KIDSが目指す福祉の形を伺いました。

目次

BEAR KIDSの基本情報

項目内容
運営法人株式会社NUD
設立2015年7月7日
事業所名BEAR KIDS
事業所店舗名BEAR KIDS 東成1号店
BEAR KIDS 東成2号店
BEAR KIDS 城東野江店
BEAR KIDS 城東今福店
BEAR KIDS 生野店
BEAR KIDS 旭新森店
BEAR KIDS 東淀川瑞光店
本社所在地大阪市城東区今福東1-9-16今福センタービル2階
メールアドレスinfo@bear-kids.jp
サービス種別児童発達支援
放課後等デイサービス

「BEAR KIDS」とは?児童発達支援・放課後等デイサービス

やすまさ

まずはBEAR KIDSの事業所情報を教えてください。

鍛冶田さん

BEAR KIDSは大阪で児童発達支援と放課後等デイサービスを展開しています。
現在は5拠点で、4月までにあと2拠点オープン予定です。

「BEAR KIDS」の店舗写真。

設立のきっかけは「ADHD・ASD」の診断

やすまさ

福祉事業を始めようと思った背景を教えてください。

鍛冶田さん

もともとはITの会社を8年ほど経営していました。
YouTubeでADHDについて語られているのを見て、「これ、自分に当てはまる」と感じたのが入口です。
受診するとADHDとASDの合併という診断でした。

やすまさ

そこから障害福祉事業を自分で経営すると決めたのはどんな考えだったのでしょうか?

鍛冶田さん

自分の特性を会社の従業員にも共有したら、コミュニケーションの誤解が減って、社内が回りやすくなったんです。
「知ることで周りが楽になる」面があると実感しました。
それでふと、「小学生のころに知っていたら、もっと楽だったかもしれない」と思い、発達支援の領域に関心が深まりました。

良い支援はスタッフの余裕から生まれる

やすまさ

BEAR KIDSはスタッフさんの働き方には特徴はありますか?

鍛冶田さん

僕の信念として「人を幸せにするには自分が幸せでないといけない」があります。
支援の現場は特に、支援者の余裕が子どもへの接し方に直結する。
なので労働時間を7時間にして、17時半に終わる設計にしています。
家でご飯を食べたり、家庭と両立できる余裕を作りたいんです。

やすまさ

確かに、支援者に心の余裕は必要ですよね。

鍛冶田さん

余裕がないと悪いところに目が行きがちです。でも余裕があると良いところを探せる。
特性のある子どもたちと関わるなら、大人側が安定していることが前提だと思っています。

児発管がゴールにならない組織設計と店舗展開

やすまさ

その他に、スタッフさんの働きがいを高めるために意識していることはありますか?

鍛冶田さん

はい。どうステップアップするかが見える仕組みは、福祉でも必要だと思っています。そのため、評価制度も透明性を重視しています。

やすまさ

拠点展開を進めていく上で、どんなキャリア設計・評価制度が必要なのでしょうか?

鍛冶田さん

小規模だと、設計上どうしても「児発管(児童発達支援管理責任者が一番上」になりがちです。そうすると、上を目指したい人が行き詰まってしまう。
だから店舗展開でポジションを増やし、将来的にはエリアマネージャーや教育部門なども作って、上を目指せる道を設計しています。

やすまさ

なるほど。児発管以外のポジションも作っていかれるということですね。

鍛冶田さん

そうです。児発管が合わないな、となった時に「転職しかない」と感じてしまうのを避けたいです。
ここまで一緒に頑張ってきた人に、次のステップを用意したいと考えています。

顔出し・監視カメラで透明性を担保する安心できる設計

やすまさ

「BEAR KIDS」さんのホームページを見ると、スタッフさんの顔写真をしっかり出しているのが印象的でした。

鍛冶田さん

不透明な部分が多い業界だからこそ、見せられるところはきちんと見せたいと考えています。
もちろん事情があって顔出しできない人は無理に出しませんが、基本は「私たちがやっています」と堂々と示すようにしたいと思っています。

やすまさ

スタッフさんの顔が見えると、保護者さんの安心にもつながりそうですね。

鍛冶田さん

そうですね。
他にも、全店舗に監視カメラを設置しています。
信頼しているけれど、不正や虐待のリスクはゼロではありません。
そのため、仕組みで安心を担保することも大事だと思っています。

療育方針は「社会に出た後に困らない力」を育てる

やすまさ

「BEAR KIDS」では療育の方針として、どのような点にこだわっていますか?

鍛冶田さん

「BEAR KIDS」では「学校の中」より「社会に出た後」を重視しています。
人生は社会に出てからの方が長いです。
そのため、コミュニケーションや、お金の勉強など、生活に直結する力に力を入れています。

「プログラミング療育」の写真。
やすまさ

コミュニケーションの練習はどのようにしているのですか?

鍛冶田さん

どんな仕事でも、交渉や相談、会議は避けられません。
だから小集団で「今日はどの遊びにする?」みたいなテーマで話し合い、意見を出し合って決める練習をしています。
話さない子がいたら「〇〇くんの意見も聞かなくていい?」と投げかけたりして、全員が参加できる形を作ります。

お金の勉強は“通帳”と“事業所内通貨”で

やすまさ

お金の勉強というのは具体的にどのようなことをしているのでしょうか?

鍛冶田さん

事業所内で使える通貨を用意して、個人ごとに通帳を作ってもらっています。
「いまいくら持っている」「何を買う」「貯める・使う・増やす」を目に見える形にして、駄菓子を買う体験などにつなげています。
お手伝いをしたら報酬が入る、という形もあります。

やすまさ

事業所内通貨を作っているのですね!
介護施設でペリカのようなものを作っているケースは聞いたことがあります。
頑張った対価を得る経験は、確かに貴重そうですね。

鍛冶田さん

そうなんです。
さらに保護者さんには「口を出さないでください」とお願いしています。
失敗も後悔も含めて成長になるので、本人の経験にしてほしいんです。

事業所内通貨「ベアマネー」を使っている様子の写真。
やすまさ

利用者さんや保護者さんからはどのような反応ですか?

鍛冶田さん

お金の取り組みで「自分のお金がいくらあるかに興味を持つようになった」という声があります。
ブレストなどの積み重ねで「人の話を聞けるようになってきた」と言っていただけるのも嬉しいですね。

子どものゴールから支援先を考える

やすまさ

最後に、見学や採用に関心がある方へメッセージをお願いします。

鍛冶田さん

僕は保護者さんに「うちじゃなくてもいい」と伝えています。
大事なのは、その子とご家庭にとっての最善。
まず「どうなってほしいか」というゴールを握って、そこから逆算して支援先を考える。
すでに似た支援にたくさん通っていて、週の予定が埋まってしまうだけなら、うちはお断りすることもあります。
「来たから受ける」ではなく、未来につながる選択を一緒に考える。
それに共感してくれる方と関わりたいです。

やすまさ

鍛冶田さんのお話から、BEAR KIDSが大切にしているのは、子どもたち一人ひとりの今だけでなく、その先の暮らしや社会とのつながりまで見据えた支援なのだと感じました。
本日は貴重なお話をありがとうございました!

株式会社NUD 児童発達支援・放課後等デイサービス BEAR KIDS
所在地:大阪市中央区

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この記事を書いた人

株式会社パパゲーノ代表取締役CEO / 「生きててよかった」と誰もが実感できる社会を目指して、東京で「パパゲーノ Work & Recovery(就労継続支援B型)」の運営や、支援現場のDXアプリ「AI支援さん」を開発。精神障害のある方との事業開発がライフテーマ。

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