Google Apps Script（GAS）を利用する際、スクリプトを作成する方法には主に「スタンドアロン型」と「コンテナバインド型」の2つがあります。最初のこの2つの違いを簡単に理解しておきましょう。
スタンドアロン型とは？
スタンドアロン型スクリプトは、Google Drive内に独立したファイルとして存在します。これは特定のGoogleアプリケーションに直接紐づいていないため、様々なGoogleサービスに対して操作を行う汎用的なスクリプトを作成するのに適しています。例えば、異なるスプレッドシートやドキュメント間でデータを移動したり、複数のアプリケーションを横断するような自動化タスクを実行したりする場合に有効です。
スタンドアロン型のスクリプトを書く方法
スタンドアロン型のGoogle Apps Script（GAS）を書くには、Googleにログインした上でGoogleドライブから簡単に作成することができます。Googleドライブの「+新規」ボタンをクリックし、「その他＞Google Apps Script」を選びます。
スタンドアロン型のメリットとデメリット
- メリット: 多様なGoogleアプリケーションを自由に操作できる。
- デメリット: 特定のアプリケーションと深く統合する機能は限られる。
コンテナバインド型とは？
コンテナバインド型スクリプトは、特定のGoogleドキュメント、スプレッドシート、またはプレゼンテーションに直接紐づいているスクリプトです。この型のスクリプトは、そのドキュメントやスプレッドシートのファイルから直接開くことができ、主にそのドキュメント内での自動化やカスタマイズに特化しています。例えば、スプレッドシートで特定のデータに基づいて定期的なレポートを生成するスクリプトなどがこれに該当します。
コンテナバインド型のスクリプトを書く方法
コンテナバインド型のスクリプトは、それぞれのGoogleが提供するアプリの画面から作成できます。最もよく活用されるのは「Googleスプレッドシート」です。Googleスプレッドシートの場合は、「拡張機能＞Google Apps Script」を選ぶとGASを書くことができます。
コンテナバインド型のメリットとデメリット
- メリット: 特定のドキュメントに対して深いレベルでのカスタマイゼーションが可能。
- デメリット: そのスクリプトは紐づいているドキュメントやファイル内でのみ機能する。
最初は「コンテナバインド型」のGASを書いてみよう！
どのタイプのスクリプトを選ぶかは達成したい目的によって異なりますが、最初はコンテナバインド型のGASを書くのがおすすめです。
- Googleスプレッドシートに新しいレコードが追加されたらDiscordに通知する
- Googleスプレッドシートに特定の値を24時間ごとに上書きする
などの処理を試してみましょう。
