Google Apps Script(GAS)を始めるにあたり、いくつかの基本的な用語を理解しておくことが学習のスムーズさを左右します。以下に、GASを学ぶ上で初学者が最初に知っておくべき10の用語を解説します。
1. スクリプトエディタ
Google Apps Scriptのプログラムを書くためのオンライン環境です。Google Driveから直接アクセスでき、スクリプトの作成、実行、デバッグが行えます。
2. スタンドアロン型
Googleのドキュメントやスプレッドシートに紐付けられていない独立したスクリプトのこと。任意のGoogle Workspaceアプリと組み合わせて使用することが可能です。
3. コンテナバインド型
特定のGoogleドキュメント(Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド等)に直接結びつけられたスクリプトのこと。そのドキュメント内でのみ動作し、操作を自動化します。
4. 関数(Function)
特定のタスクを実行するためのコードのブロック。function
キーワードを使用して定義され、名前をつけることができます。
5. トリガー
スクリプトが特定の条件下で自動的に実行されるように設定する機能。例えば、スプレッドシートが開かれた時や特定の時間に自動的に関数が実行されるように設定できます。
6. API
Application Programming Interfaceの略で、特定のアプリケーション(例えば、GoogleカレンダーやGmail)とGASスクリプトとの間で情報を交換する方法を提供します。
7. ライブラリ
再利用可能なスクリプトの集まりで、他のスクリプトプロジェクトから参照して利用できます。ライブラリを使用することで、コードの重複を避け、効率よく開発することができます。
8. 実行ログ
スクリプトが実行された際に、そのプロセスと結果を記録するログ。エラー発生時やデバッグ時に何が起こったかを確認するのに役立ちます。
9. OAuth認証
Googleのサービスに安全にアクセスするための認証プロセス。スクリプトがユーザーの代わりにGoogleサービスにアクセスする際に必要です。
10. デプロイ
スクリプトを公開または共有するプロセス。特定のバージョンのスクリプトをデプロイすることで、他のユーザーやシステムが利用できるようになります。