こんにちは。AI福祉研究所 / 株式会社パパゲーノ代表の田中康雅(やすまさ)です。
2023年9月1日に無事、東京都より障害をお持ちの方が働く施設「就労継続支援B型」の指定を取得することができました。就労支援について無知の状態だったため、2023年2月頃からの半年間で50以上の事業所やピア団体さん等に見学、取材、ヒアリングをしてきました。
業界の中の人に「日本で1番すごいB型事業所を教えてください!」と質問し、ひたすら連絡する毎日でした。リストアップも大変だったので、実際にパパゲーノチームで見てきた事業所さんをご紹介します。
これから就労支援・福祉施設の立ち上げをしようとしてる方の参考になれば幸いです。
これから就労支援事業に挑戦しようとしている方
理想の就労支援事業のあり方について考えている方
※8割くらいは僕が訪問・ヒアリングした事業所さんですが、担当してないものもパパゲーノ社として議事録を残しているものは含めています。
設立前の推奨アクション
無知な状態から就労支援施設を立ち上げる場合、以下の8つのアクションを取ることがおすすめです。最も重要な姿勢は、「日本で1番求められている場所に、日本で1番良いサービスを創るにはどうしたらいいか?」を考え続けることです。
- 開所予定地域の障害福祉課に電話・訪問する
- 開所予定地域の相談支援事業所に電話・訪問する
- 就労支援の開業コンサル会社の無料セミナー等に参加する
- 就労支援施設のFC加盟募集の資料ダウンロード&営業を受ける
- 自分が理想とする施設を見学・実習(バイト)させてもらう
- 開所地域を絞り込む前に要件を満たす物件を探す
- 精神保健福祉士や社会福祉士の資格勉強をする
- 外部顧問や経営者仲間を味方にする
残念ながら就労支援や福祉の業界はニッチで情報があまり出回ってません。ネットで調べても痒いところに手が届かないです。地域ごとの特徴や自治体の独自ルールもあります。足を動かし、現場の情報を自ら取ってくるのは必須です。
就労支援市場の前提知識
- 主に就労継続支援B型、就労継続支援A型、就労移行支援がある。
- 東京がぶっちぎりで指定申請の基準が厳しく手続きも難しい。
- 自治体により細かなルールが異なるため1つの地域でドミナント戦略をとる企業が多い。
- 資本政策は融資が中心のスモールビジネスモデル。初期投資が1500〜3000万円ほど必要。IPOモデルは少ないがゼロではない。
パパゲーノの事業所探しの観点
パパゲーノとしては「IT系」の「就労継続支援B型事業所」を「東京」で作ろうとしていて、「IPS」や「リカバリー」「ピアサポート」を重視した経営/支援を実現したいと考えていました。そのため下記のような切り口で全国の理想的な事業所や団体を探していました。
- IT系の生産活動をしている就労継続支援B型(全国的に少ない。カムラックさん、ココピアさんは絶対に訪問したかったです。)
- IPSやリカバリー、ACTに力を入れている団体(JIPSAのHPに掲載されている事業所にとにかく連絡を取っていました。)
- 精神障害をお持ちの方の福祉の枠外の社会資源(ピア団体、リカバリーカレッジなどが好きでよく見学しています。コンボのHPに東京のピアグループ一覧が掲載されています。)
- 開所予定地域(東京都杉並区)の近くの事業所
- ドミナント戦略ではなく、全国への多施設展開に成功している事業所(リハスさん/ジョブタスさん/ONE GAMEさん)
IPSについては徹底的に勉強して、まとめ記事を書いているので気になる方は読んでもらえたら嬉しいです。
アポをとるコツ
- 基礎的なことですが、話を聞きたい目的や背景をしっかり個別に伝えるとHPから正面ルートで問い合わせてもお返事いただけることが多かったです。
- ビデオ通話よりは直接見学に行く方がアポの取得率は高いです。SpirのURLを送付しても音信不通になりがちです。
- 代表という肩書きがあると一定の信用でアポの取得率は上がりそうだなと思います。
- 業界の慣習として電話文化なので、メールだとアポが取れなくて電話だとすぐ繋がることもあります。
- 取材して記事にする(広報に協力する)というメリットを返すこともよくやっていました。
- 自分と話すメリットを相手に提供できると会ってもらいやすいです。僕の場合は介護領域でAIを活用したDX推進の事業をしていたので、面白い若者だなと思って会ってくださる方が多かったです。
就労継続支援B型
前半は業界内で評判を聞いていた事業所さん、後半は杉並区でやると決めた後に連絡を取っていた杉並地域の事業所さんです。
FDA
知る人ぞ知る、成澤さんが代表をしていた就労継続支援B型と就労移行支援の事業所です。川崎駅、溝の口駅にあります。就労継続支援B型も就職実績を年間数名出しており、工賃も高いと聞いていたので、事業所を見学し学ばせていただきました。
成澤さんには熊本のTEDxYouthのイベントでボランティアスタッフをしていた時に出会い、控え室で名刺交換させてもらいました。パパゲーノでクラファンを実施した際も応援メッセージをいただきました。
リハスワーク(埼玉)
リハスさん(旧金沢QOLセンターさん)は、個人的には日本でもトップクラスに「支援の質」と「経営」の両輪を回しているB型事業所さんだなと感じています。FCへの加盟も検討してお話を伺っていました。代表の岩下さんも作業療法士で、作業療法としての生産活動にこだわりつつうまく多施設展開をされているなと思います。
求人を見る限り、コーポレートの採用を強めていて、おそらく上場に向けてN-2〜3くらいではないかと推察されます。上場すれば、就労継続支援B型の多施設展開のビジネスモデルで初の上場企業になると思います。
ココピアワークス鎌倉B
関東近辺でIT系の就労継続支援B型/A型を運営している若い企業として、ぜひお手本にしたいなと思い取材させていただきました。介護市場でカイポケを提供している時価総額2200億円のエス・エム・エスを創業した諸藤さんが経営顧問で関わっています。
みんなで取材した後に、鎌倉の猫カフェで癒されてきました。
カムラック(福岡)
IT系の就労継続支援B型、A型、就労移行を博多で運営されている事業所で、全国的にも有数のモデルケースと言われています。ぜひ一度伺いたいと思い訪問しました。久しぶりに、すごすぎてうまく言葉が出ない経験をしました。
GIF-TECH’s(ギフテックス)
「web3×就労継続支援B型」だと1番著名な事業所さんかと思います。ブロックチェーンゲームで、多い人だと日本円ベースで月8万円ほど稼いでいる事例もあるそうです。もともとパパゲーノでもNFTを使った新規事業の実証実験をしていたため、日本円に換金するスキームなど興味深かったです。
個人的には、ブロックチェーン技術による生活保護、障害年金、雇用保険の基本手当、傷病手当金などを受給している方の信用証明のインフラが作れないかなと思ってて、web3ど真ん中は撤退しましたが引き継ぎ注視しています。
NPOあおぞら
豊島区で地域活動支援センター、就労継続支援B型、グループホームを運営しています。豊島区の共同受注窓口もされています。半日実習もさせていただきました。それとは別で、僕が精神保健福祉士の資格を取得するための実習もがっつり受けさせていただく予定です。
PEER+design(北海道)
北海道のピアサポートに力を入れた事業所さんです。クラブハウスモデルでB型を運営している珍しい事業所かなと思います。代表の「やべっちさん」とトミーズアクションクラブの映画上映会プロジェクトでご一緒させていただいたご縁で、色々教えていただきました。事業所はまだ見学していないので、ぜひ一度見にいきたいです。メルマガの登録もおすすめです!
就労継続支援B型・自立訓練(生活訓練) | PEER design(ピアデザイン)
NEXT SPACE(北海道)
パパゲーノの泰志さんが仲良くさせていただいていて、障害福祉分野でのIT活用についてたくさん教えていただいてます。
NPO法人 彩(岡山)
ふくしLaboというYouTube番組に2回出演させていただいたご縁で、佐藤さんと仲良くさせていただいてます。岡山にランチしに行ったり、就労支援観についてYouTubeで伺ったりもしています。事業所はまだ見学していないので、ぜひ一度見にいきたいです。
ONE GAME(埼玉)
群馬発、eスポーツの就労Bで破竹の勢いでFC加盟店を増やしている事業所さんです。乙武さんが顧問をしています。工賃は3000円と最低水準で居場所や日中の外出先としての機能に振り切って若者をターゲットにしているのが斬新な視点で驚きました。FCへの加盟も検討してお話を伺っていました。
- 就労継続支援B型としてやる意義があるのか?
- ゲームは仕事(就労)ではないのではないか?
- 工賃3000円で制度をハックするのは良くないのではないか?
- 不動産投資感覚で加盟しているFCオーナーが多すぎるのではないか?
といった批判や憶測は各所からあるのですが、一方で精神障害をお持ちの若者の居場所が社会資源としてあまりにも少なかったことは事実で、だからこそこれだけ広まっているのかなとも個人的には思います。工賃3000円の事業所は他にもたくさんありますしね。
ジョブタス
僕が調べた限り、就労継続支援B型の多施設展開を地道にしていて事業所数は1番多い会社さんです。FCへの加盟も検討してお話を伺っていました。
3D & MUSIC JAM
クリエイティブ系の事業所さんです。パパゲーノとしてB型事業所を立ち上げる上での課題を相談させていただきました。サービス管理責任者の採用、生産活動の確保や運営体制など、よく起きる問題を教えていただきました。FCへの加盟も検討してお話を伺っていました。
ARU
在宅勤務中心の事業所です。8割の利用者さんがリモートワークをしています。在宅勤務での就労支援が自治体に認められているのかや、実際の運営面の難しさを伺いました。1年弱で7拠点FC加盟店を獲得しているとのことで、FCへの加盟も検討してお話を伺っていました。
FC NEXT(BIT – ビット -)
新潟の会社で、FC関連の事業をしている会社さんです。就労継続支援B型・A型を開所する上でのよくある課題や、就労移行との役割の違い、不正請求の事例、地域の総量規制、目標工賃達成指導員の配置による加算についてなど教えていただきました。FCへの加盟も検討してお話を伺っていました。
NPO法人ワーカーズコープ(たちかわ〜く)
管理している書類や、無料の障害福祉サービス管理請求ソフトウェア「わかるくん」について教えていただきました。
TENTONE
杉並区の就労継続支援B型の受給者証申請プロセスの特徴、計画相談さんとの関わり方や協力医療機関の探し方など、開所前で具体的にイメージがついていなかったところを丁寧に教えていただきました。
地球儀
開所直前のタイミングで、杉並区の就労継続支援B型の受給者証の申請ルールについて細かい部分を教えていただきました。
- 計画相談がついていなかったら、区の方に聞いていただくのがベター
- 受給者証の杉並区の支給決定会議は月2回なので、最短2週間、時間がかかれば2ヶ月とかかかること
- 体験通所をしながら受給者証の発行を待つ(利用者さんは受給者証がないと来ちゃいけないのかな..という感じがある)
- 既に受給者証を持っていればB型同士での変更は比較的楽
- 通所記録は手書きのタイムカードを元に計算している
- 交通費は区に補助金申請をしている
- 食事補助は受給者証を持っていて事業所と契約している方を対象にしている
などなど。
tori dori
杉並区の就労継続支援B型で、取材させていただきました。パパゲーノ Work & Recoveryにも来ていただき、開所祝として焼酎をプレゼントいただきました。
ワークショップかたつむり
杉並区の就労継続支援B型で、取材させていただきました。平均工賃月額の計算方法が、週に1回しか通所できない人を受け入れたら金額が下がるというルールの問題点を教えていただきました。
アゲイン
杉並区でケーキづくり、印刷作業、公園清掃をしている就労継続支援B型事業所さんです。利用者さんのモチベーション維持の工夫や個別支援の方法を教えていただきました。
びーぷらす
杉並区にあるIT系のB型事業所で、開所時期もパパゲーノ Work & Recoveryと近く、色々と情報交換させていただいてます。
どんまい福祉工房
ああまた、杉並区の就労支援施設同士の勉強会「すぎなみ仕事ねっと」でも情報交換をさせていただきました。
チャレンジ
視覚障害をお持ちの利用者さんが8割くらいいる、点字に関する作業を中心とした杉並区の就労継続支援B型事業所です。利用者さんはどんなルートで問い合わせが来ているのかや、ボランティアスタッフとの関わり方について教えていただきました。また、杉並区のB型事業所が集まるミーティングがあると教えていただき、参加するきっかけとなりました。
就労継続支援A型
マルク
就労継続支援A型で初の上場企業です。代表の北野さんに開所直前にお話させていただき、「送り出すA型」の運営方法や経営哲学を学ばせていただきました。「B型にしてはマシだよね」という水準に甘んじず、より高い理想を追求する姿勢を忘れてはいけないなと感じました。
GLUG
とてつもないスピード感で就労継続支援A型を多施設展開しています。FCへの加盟も検討してお話を伺っていました。
スケールのスピード感という意味では、GLUGさんとアニスピHDさんの2社が桁外れな事例です。1,2年で3桁施設展開するスピードは本当に驚異的。
就労移行支援
コンポステラ
日本でもトップクラスに「IPS」を忠実に実践している事業所さんです。IPSに対する考えが甘すぎたので、色々厳しいお言葉もいただきつつ、めちゃめちゃ勉強させてもらいました。
ビルド神保町
IPSモデルを実践している就労移行支援事業所です。
アメリカと日本の就労支援が全く異なること、平均在籍期間、就職後の定着率、継続支援の方法、障害者雇用する企業側の反応、GAF評価によるアセスメント、IPSフィディリティ評価、についてなど教えていただきました。就労継続支援B型でIPSを実践する上での論点を一通り壁打ちさせていただき助かりました。
ルンアルン
IPSモデルを実践している就労移行支援事業所です。
IPSを就労継続支援B型で実践する上での論点を壁打ちさせていただきました。「個別支援」と謳っていてもグループワークの中で個別支援があるパターンと、ほぼ完全個別のパターンとがあること。また、物件のオーナーとのやりとりの仕方や、企業側にIPSモデルであることが有利に働くかなどを教えていただきました。
就労移行支援・生活訓練 | 三鷹・武蔵野・中央線 | IPS | ルンアルン
インクルード
代表の尾崎さんがNFTにすごく興味を持ってくださって、創業当初から仲良くしていただいてました。2022年10月には、世界メンタルヘルスデーにあわせてアートイベントも共催させていただきました。
LITALICO(旧ウィングル)
就労支援関連市場で日本一時価総額が高い会社さんです。M&Aによる多角化を進めていて、かんたん請求ソフトも買収しています。
余談ですが、ベンチマークしたい上場企業は1株だけ株を買っておいたり、iSPEEDでリスト作成しておくと色々情報感度高くなるのでおすすめです。
ウェルビー
おそらくLITALICOさんに次いで就労支援市場で日本で2番目に時価総額が高い会社さんです。事業所数が多いので全国で耳にします。
ココルポート(旧メルク)
当時就労移行や就労継続支援について無知だったので、色々と教えていただきました。人生で初めて訪問した就労支援系の事業所さんでした。
リウェル
代表の鈴木さんは、僕にとって人生初の上司だった方で年に1回は日本酒を飲みにいく仲だったので、開所前から色々教えていただいてました。産業保健と就労移行支援の連携のあり方を模索していて、産業保健畑出身としてはとても興味深かったです。
LOGZGROUP
代表の古徳さんに一度ヒアリングさせていただき、熊本でも会うという謎のご縁でした。ちょうどサービス管理責任者の採用に苦戦していた時期だったので、採用についても相談に乗ってもらっていました。
ベクトルグループさんから出資を受け、EXITさんを起用した広告も活用して物凄い勢いで就労移行支援の施設を拡大しています。またSaaSにも挑戦しています。事業所はまだ見学していないので、ぜひ一度見にいきたいです。
リヴァ
直接事業所さんに訪問はできていないのですが、社員さんにお話を聞いていました。ちなみに、代表の伊藤さんはLITALICO出身なのだそうです。
その他
就労支援の関連領域の事業所・団体さんも積極的に連絡してお話の機会や見学させてもらっていました。
アトリエ インカーブ(大阪)
絵本や音楽の制作をしていたので、アート系の福祉施設としてぜひ見に行くべきだと知人からご紹介いただいて訪問しました。「君みたいに、ヘラルボニーの松田さんも見学に来たよ」と教えてくれました。雲の上のような遠い存在に感じてた経営者を身近に感じて、とても感慨深かったです。
オリィカフェ
知らない人はいないくらい有名。一度は行ってみたくて訪問。素敵すぎる空間でした。福祉に興味ある方は、ぜひ一度行ってみてほしいです。
(余談ですが、某株主とオリィカフェで食事した時に婚姻届に証人としてサインをしてもらった思い出の場所です笑)
社会福祉法人横浜やまびこの里
重度自閉症をお持ちの方が利用している施設です。保健福祉大学つながりのご縁で、見学させていただきました。
NPOスチューデント・サポート・フェイス(佐賀)
佐賀でACTと言えば2人の谷口さんが有名でそのお一人がSSFの谷口仁史さん。支援現場の課題を色々と教えていただいてます。
さが恵比寿メンタルくりにっく(佐賀)
たにけんさんこと、谷口先生。佐賀でかけるんさんと会った後に車で谷口先生のクリニックを見学させていただきました。
都立松沢病院
日本で1番大きな精神科病院で、作業療法の発祥の地です。かつては「精神医学のメッカ」と呼ばれています。パパゲーノ Work & Recoveryから徒歩6,7分の場所にあります。世界メンタルヘルスデーにYouTubeライブにも出演させてもらいました。
桜ヶ丘記念病院
中原さとみさんのリカバリー/IPSに関する書籍をほぼ全部読み尽くしていて、ぜひ一度話したいと打診したらお話のお時間をいただけました。IPSの日本での普及に尽力されている方です。
社会医療法人清和会S・IPS(島根)
トミーズアクションクラブの映画上映会のプロジェクトのご縁もあって、IPSについてヒアリングさせていただきました。いつか島根にも行きたいです。
川崎ラルゴ
実家の近くの相談支援事業所で、自転車で訪問しました。「セルフプラン」「サービス等利用計画」についていまいち理解してなかったのですが、優しく教えてもらいました。杉並区は計画相談必須でセルフプランNGな一方で、川崎はむしろセルフプランの比率が圧倒的に多いということを知りました。
ゆい企画
杉並区の受給者証の申請方法が独特で、行く場所を自分で探してから、受給されるということを教えていただきました。
一般社団法人ましろ
杉並区の特殊な受給者証申請プロセスについてや、IT系の就労継続支援B型のニーズ、モニタリングの方法、DXを推進する上での課題等を教えていただきました。計画相談とケアマネの関わり方の違いについても勉強になりました。
ピアサポートみなと
長崎の片岡夫婦や、長崎大学の田中吾郎先生などが関わっているピア団体です。長崎大学を訪問した後に、片岡夫婦とお食事させていただきました。
片岡夫婦とはパパゲーノと絵本「ドーナツのなやみごと」を一緒に制作したご縁です。片岡洋子さんには絵本「飛べない鳥のかかるん」の挿絵も発注して描いていただきました。
リカバリーカレッジ
イギリスで広まったリカバリーカレッジ。今では日本も含め全世界に広がっています。支援者や当事者といったカテゴリに関係なく、対等な立場で共に学び創造しあうコミュニティです。
リカバリーカレッジが広まる背景には、現在の障害福祉サービスが支援者主導のリカバリーに繋がりにくい側面があったからなのかなと思っていて、何がリカバリーカレッジの価値なのかを考えることは、就労継続支援B型で良い支援を実現する上で気づかされることが多いです。
ハマッチャ
横浜を中心にした精神障害ピアサポート活動として、ZOOMを使って自宅などから気軽に参加できるオンラインフリースペースを開催している団体です。代表の野間さんには創業直後から色々とお世話になっています。恩返ししていけたらと思います。
一度参加して、体験レポートを書かせてもらいました!
クエスト
代表の鶴田さんの書籍を読みつつ、府中クエストに参加させていただきました。パーソナル・リカバリーに対する考え方に共感する部分が多かったです。記事にもまとめさせていただきました。チラシ制作やホームページ制作もお手伝いさせてもらう予定です。
双極シニア
発起人のふくろうさんとZoomでお話しました。記事にもまとめています。双極性障害をお持ちのシニア特有の生きづらさについて教えていただきました。
SHAFE卓球クラブ
代表の栗原さんと相模原で卓球させてもらいました。記事にもまとめています。
うつCAFE
- 20代前後の若者向けのピア団体って少なくないか?
- 障害福祉サービスを受ける動線があまりにも20代前後の若者にとってユーザビリティが悪すぎて、選ばれないサービスになっていないか?
という問題意識を持っていて、若者主導で、若者を集めているピア団体を探している中でうつCAFEさんに出会いました。
ゆらいく(生きづらい子育ての会)
10月に見学させていただきました。自分も一応、当事者家族ではあるので、生きづらさと子育てというテーマには興味があり、とても勉強になりました。
グループホーム「わおん」
福祉介護分野の経営者でおそらく日本で1番有名な藤田さんが率いるアニスピHDのグループホーム。リネットジャパン傘下に入っています。
「IT企業の経営者になりたいのか、福祉施設の経営者になりたいのか?」に少し悩んでいたのですが、ひょんなきっかけでお話の機会をいただき、ITだけで簡単に変えられる甘い業界じゃないから「現場に泥臭く入ってどっちもやるのが自分の役割だろう」と決心させてもらう貴重な機会になりました。その後、グループホームについて無知だったので、FCへの加盟も検討してお話を伺っていました。
トミーズアクションクラブ
映画「オキナワへいこう」と「人生、ここにあり!」という精神科医療や就労支援のあり方を問い直すような映画作品を全国で上映するプロジェクトを一緒に運営させていただきました。色んな出会いがあり感謝です。
まだ行けてない事業所さん
下記の事業所さんはまだお話を聞いただけorアポが取れていなくて、事業所を自分の目で見ることはできてないので、いつか訪問したいなと思っています。
- ジルベルト(神戸の事業所さん。代表の福田さんの書籍やYouTubeで勉強させていただいて開所準備中かなり助かった。特にYouTubeは必見。)
- VALT JAPAN(エクイティモデルでこの市場に誠実かつチャレンジングなことをされている会社さんだと感じていてぜひ事業所も見たい。代表の小野さんの書籍「社会を変えるスタートアップ~「就労困難者ゼロ社会」の実現」も心震えるものがあった。)
- ミンナのミカタぐるーぷ(かなり気になっている。)
- へラルボニー(岩手に行ってみたい!)
- PEER+design(ピアサポートの究極形。北海道旅したい!)
※敬称略
エコーチェンバー現象に注意!
医療福祉介護は傾向として「狭いコミュニティでずっと生活する」という環境になりがちです。同業の人と話すことが多かったり、守秘義務があるためです。そのため、「エコーチェンバー現象」で、偏見や差別意識が強くなりやすい傾向があります。例えば「◯◯障害の人はーーだ」「FC加盟店は支援の質が低い」など。物事には良い面と悪い面が必ず両方あるので、その前提は理解した上で多角的に良い支援の本質を考えていけると良いのだろうなと思います。
まとめ:一次情報を集めよう!
就労支援の素人だったので、とにかく一次情報を集めようとひたすら現場に足を運びながら指定申請も進めつつ会社全体を見ていた半年でした。まずは東京23区と横浜・川崎の全ての障害福祉課に電話して就労Bの新設やIT系の生産活動のニーズをヒアリングした上で、全国の事業所の生の声を聴いてまわりました。
いや〜改めて振り返ると、よく頑張った!笑
当たり前ですが、アウトプットの質はインプットの質と量に左右されるので、体力の限り走り回ってインプットの質にこだわれたのは、就労継続支援B型を何とかゼロから立ち上げる上で本当に良かったなと感じます。
パパゲーノの就労継続支援B型事業所「パパゲーノ Work & Recovery」の見学やビデオ通話でのヒアリングも、メンタルヘルス・精神障害に熱い想いを持った方であればいつでもウェルカムですので、ご興味ある方は気軽にDMください〜。
駆け出し支援員として、もっとたくさん学ばせてほしいので、これからも色んな事業所さんと情報交換できると嬉しいです。
何の信用も実績もない僕たちのアポイントを快諾して対応いただいた皆様に感謝です。本当にありがとうございました!
以下、就労継続支援B型を立ち上げた裏話をしているYouTube動画たちです。
↓物件探しについて
↓東京都への指定申請について
↓資金調達について