無料トライアル募集中!音声AI支援記録アプリ「AI支援さん」 サービス資料はこちら

【やらないと損】障害福祉施設の経営にChatGPTを活用する5つのアイデア

ChatGPTとは、自然言語処理の技術を利用して、人間と自然な対話ができるAIです。文章作成、要約、誤字脱字の確認、アイデア創出など、様々な業務に活用できます。

この記事では、障害福祉施設の経営者や管理者の方に向けて、福祉施設の運営にChatGPTを活用する5つの方法を紹介します。

目次

【1】イベントの企画アイデア創出

福祉施設では、毎月のイベントなど新しい企画のアイデアを創出することがあります。日々の支援業務で忙しい中で、プラス@の企画案を考えるのが大変に感じているサービス管理責任者・支援スタッフの方も少なくないのではないでしょうか。

そんな時にChatGPTを使えば、アイデア創出も楽しく行えます。 ChatGPTは、テーマやキーワードを入力するだけで、オリジナルのアイデアを生成してくれます。 また、生成したアイデアの評価や改善もChatGPTが行ってくれます。

例えば、以下のような文章でChatGPTに指示を出してみましょう。

あなたは福祉施設の管理者です。10月末に福祉施設の利用者20名に向けてイベントを開催したいです。予算は5万円以内に抑えて、季節性のあるテーマでワークショップをしたいと考えています。企画書を作成してください。

すると、下記のような回答が返ってきます。企画書作成はChatGPTを使うことで、短時間で簡単にできます。

ChatGPTの回答

企画書: 福祉施設ワークショップ「秋の手作り工芸」

  1. 日時: 10月29日(金) 14:00~16:00
  2. 場所: 福祉施設内ホール
  3. 対象者: 福祉施設利用者20名
  4. 予算: 5万円以内

趣旨

秋の素晴らしい季節性を感じながら、施設の利用者の方々に楽しんでいただくためのワークショップ。手作り工芸を通じて、心地よい時間を共有し、新しい交流の場を持ちたい。

内容

  1. 秋のドライフラワーアレンジメント
    • 紅葉や秋の花を中心にしたドライフラワーでのアレンジメント作成
    • 完成品は各自の部屋に飾ることができる
  2. 紅葉のしおり作り
    • 真っ赤に色づいた紅葉を使用して、オリジナルのしおりを作成
    • 読書の際のアクセントとして、またはプレゼントとして利用できる

必要物品 & 費用

  1. ドライフラワーセット: 2,000円 × 20 = 40,000円
  2. 紅葉の保存加工用品: 2,000円
  3. しおりの材料(紙, リボンなど): 3,000円
  4. その他(飲み物や軽食): 5,000円
    • 合計: 50,000円

実施の流れ

  1. 13:30 – 14:00: 受付
  2. 14:00 – 14:10: イベントの開始の挨拶、説明
  3. 14:10 – 14:50: ドライフラワーアレンジメントのワークショップ
  4. 15:00 – 15:40: 紅葉のしおり作り
  5. 15:40 – 16:00: 作品の共有、お茶タイム、交流

その他

  • ワークショップの進行は、ボランティアスタッフやスタッフがサポート
  • 予め利用者の方々にアンケートを取り、アレルギー情報や参加意志を確認

以上、10月末の福祉施設イベント「秋の手作り工芸」の企画書を提案させていただきます。皆様の笑顔を想像しながら、心を込めて実施したいと思っております。ご意見や提案などがございましたら、何なりとお知らせください。

【2】メールの雛形や電話のトークスクリプト作成

障害福祉施設では、利用者や家族からのメールや電話対応、関係機関との連絡も重要な業務です。しかし、メールや電話対応が初めてのスタッフは難しいと感じることが少なくありません。

そんな時におすすめなのが、メールの雛形や電話のトークスクリプトを作成することです。

ChatGPTを使えば、メールや電話の文章を作成してもらうこともできます。これにより、メールや電話対応の効率化や品質向上につなげることができます。

例えば、見学対応のトークスクリプトを作成するためにChatGPTに以下のような文章で指示を出してみましょう。

あなたは東京にある就労継続支援B型事業所のサービス管理責任者です。障害をお持ちの方から見学を希望する電話が来た時に、確認すべき事項をまとめたトークスクリプトを作成してください。なお、電話相手は受給者証をまだ持っていない方を想定してください。

すると、以下のような回答が返ってきます。

ChatGPTの回答

トークスクリプト: 就労継続支援B型事業所 見学希望の確認事項


担当者: こんにちは、[事業所名]です。いかがなさいますか?

相手: こんにちは、見学を希望しているのですが…

担当者: はい、了解いたしました。まず初めに、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?

相手: [相手の名前]

担当者: [相手の名前]様、ありがとうございます。次に、以下の点を確認させていただきます。

  1. ご希望の見学日時:
    • ご希望の日時を教えていただけますか?また、事前に予約が必要な場合がありますので、ご了承ください。
  2. 同伴者について:
    • 見学の際、ご一緒になる方はいらっしゃいますか?
  3. 受給者証の有無:
    • すみませんが、受給者証をお持ちですか?

相手: まだ持っていません。

担当者: 了解しました。受給者証がない場合でも、見学自体は可能です。ただし、サービスの受け入れには受給者証の取得が必要となりますので、その点をご留意ください。

  1. 障害の種類や特性:
    • お気軽にお答えいただける範囲で構いませんが、障害の種類や特性について教えていただけると、より具体的な情報提供やサポートができます。
  2. 移動手段:
    • 公共の交通機関を利用される場合、最寄りの駅やバス停からのアクセス情報などをお伝えします。車での来所を希望される場合は、駐車場の有無などを確認させていただきます。
  3. その他の質問や要望:
    • 見学の際に特に知りたいことや、事前に伝えておきたいことがあれば、お知らせください。

担当者: 上記の情報をもとに、最適な見学のサポートをさせていただきます。何か不明点や疑問点があれば、いつでもお問い合わせください。それでは、[相手の名前]様のご来所を楽しみにお待ちしております。


このスクリプトを参考に、事業所ごとの独自のサービス内容や方針に合わせてカスタマイズしてご利用いただければと思います。

【3】スタッフの教育・スーパーバイズ

障害福祉施設で働くと「専門用語」が日々飛び交っています。中にはスタッフが初めて見聞きしたという言葉もあるでしょう。そんな時は、「まずChatGPTに聞いてみる」ということを推奨すると、スタッフが自ら基礎知識を学び、知識水準を高めて支援の質を高めることができます。

また、スーパーバイズにもChatGPTは活用できます。スーパーバイズとは、これから取り組む支援の方針や方法について助言・指導をしてもらうこと。日々忙しい施設ではなかなかサービス管理責任者や他のスタッフに相談する余裕がないこともあります。しかしChatGPTなら24時間365日、いつでも質問に回答することができます。

例えば、スーパーバイズを受けるためには以下のような文章をChatGPTに命令します。

あなたは障害福祉施設のサービス管理責任者です。統合失調症をお持ちの方で、10年間の入院から退院したての40代男性への作業療法をこれから行います。支援方針についてスーパーバイズする役割を担って、私に質問を投げかけてください。

すると、以下のような回答が返ってきます。

ChatGPTの回答

統合失調症を持ち、長期間の入院からの退院後の作業療法を考慮する際に、以下の点を確認・考慮するための質問を投げかけます。

  1. 現在の能力とニーズ:
    • この方の現在の生活スキルや認知能力はどのような状態ですか?
    • 退院後の生活環境や生活リズムに関して、どのようなサポートや調整が必要と考えられますか?
  2. 個別の目標:
    • 作業療法を通じて、具体的にどのような目標を達成したいと考えていますか?
    • 短期的、中期的、長期的な目標は何ですか?
  3. 社会的サポート:
    • この方の家族や友人からのサポートは期待できますか?
    • 退院後の生活環境やコミュニティとの関わり方について、どのような計画がありますか?
  4. 利用者の意向:
    • 彼自身の希望や意向、不安についてはどのようなものがありますか?
    • 作業療法の中で、彼自身が何を重視しているか、またはどのような活動に興味や関心があるかは確認しましたか?
  5. 障害の特性への対応:
    • 統合失調症の症状に対して、どのようなアプローチや手法を考慮していますか?
    • 症状の変動や突発的な事態に備えたサポート体制や対応策はありますか?
  6. 評価とフィードバック:
    • 作業療法の進行状況や効果をどのように評価する予定ですか?
    • 彼自身や家族、他の関わるスタッフからのフィードバックをどのように取り入れ、サポート方針を見直す予定ですか?
  7. チームワーク:
    • その他の専門家(例:心理士、看護師、ソーシャルワーカーなど)との連携はどのように取っていますか?
    • 他の専門家からのアドバイスや意見、情報共有の体制は整っていますか?

これらの質問をもとに、より効果的な作業療法の支援方針を検討するための情報収集や共有を行っていきましょう。

【4】パンフレット配布先のリストアップ業務

Microsoft Edgeに搭載されているbing AIを使うと、最新の情報を調べてリストアップしてもらうこともできます。例えば、障害福祉施設で近隣の店舗や施設にパンフレットを配布する際のリストアップにも活用できます。

【5】合理的配慮としてのChatGPT活用

例えば、誤字脱字がないか不安になってしまい、メールの文章やチャットツールの文章を送付するのに何時間もかかってしまう人がいたとします。そのような方には、「この人は文章でコミュニケーションをとる仕事は無理だ」と諦めてしまうことが多いかもしれません。

しかしChatGPTを使えば、「以下のビジネスメールの誤字脱字を修正して」と指示を出せば、綺麗に文章を修正してくれます。このような形で、合理的配慮として障害をお持ちの方の可能性を広げるためにChatGPTを活用することも可能です。

ChatGPTで支援の質を高めよう!

障害福祉施設の運営に役立てるChatGPTの5つの活用方法をご紹介しました。

AIを味方にして、支援の質を高める一助になれば幸いです。

よかったら記事をシェアしてください
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

株式会社パパゲーノ代表取締役CEO / 「生きててよかった」と誰もが実感できる社会を目指して、東京で生成AIを活用した就労継続支援B型事業所を運営しながら、音声支援記録アプリ「AI支援さん」を開発。精神障害をお持ちの方と絵本、音楽、絵画作品などを共同創造するアートプロジェクト「100 Papageno Story」を運営。

目次